2021/03/09 17:47
【アイドルの世界を知って】
江口いちご生誕ワンマンまで残り5日になりました。
僕自身は江口いちごのスタッフ的な立場にいますが、音楽やライブという文化に全く関わって来なかったため未だにライブハウスの名前や位置もうろ覚えで…ましてアイドルのワンマンライブなどほとんど見たこともなく、裏方として支えることがどういうことなのかもわからないような状況です。
(宿泊できないのになぜチェルシー「ホテル」なのか、といつも考えています…)
アイドル界隈初心者の僕にとってソロアイドルの「ワンマンライブ」がどういう意味をもっているのか、そこに行き着くまでの過程を記録できたらいいなと思い筆を進めることにしました。
普段僕が参加しているテレビの世界はプロデューサーがチームを率いて「総合演出」が構成を立てて「ディレクター」が撮影「アシスタント」が補助をして…それぞれの分野のプロが与えられた役割をこなしながら作品ができあがっていきます。
アイドルのライブもプロセスは同じで「構成」を立てて「演出」をしながら「準備」していくわけです。細かく言えば…
曲の流れや雰囲気作り、
フライヤーのデザインを頼んで、
衣装の発注をして、
マイクの本数を確認して、
プレジェクターの下見、
チケットの管理や箱の調整、
スタンドフラワーの配置や映像制作…
テレビの世界との大きな違いはこれを全て1人でこなさなきゃいけないことです。
それも「出演者」である「自分一人で」です。
アイドルのステージは「開催」が目的ではありません。
準備でボロボロのままステージに立ってファンをがっかりさせては本末転倒です。
でも「開催」する作業だけを挙げてもキリがなく…
時間がいくらあっても足りません。
アイドルは社畜です。
この「開催」と「パフォーマンスを魅せる」バランスに多くのアイドルが苦しんでいるんだなと感じました。
「表現したい事」と「実現可能な作業量」の天秤
男の世界で生きてきた僕は正直なところどこか少し…もしかしたら自分が思っている以上にアイドルを軽く見ていたと反省しています。
Twitterで流れてくる「卒業」や「活動休止」のお知らせを見てどこか「弱さ」を感じてしまうというか…。
「どうしてもう少し頑張れないんだ?」と無責任に思ってしまっていました。
「俺の若いころは…」とか「最近の若者は…」みたいな典型的な「なりたくないオジサン」と一緒だったなと。
アイドルがステージを通してファンに「魅せる」ところまで行き着くには
僕たちが想像できないような努力がもっともっと必要で
スタジオを予約して
歌やダンスの練習、
美容院に行って、
マツエクに行って、
エステやダイエットも…
実際自分が裏方として見ている世界は決して弱い人たちの集まりではなく
必死に自分を魅せて生きる「強い人たち」の集まりでした。
特にセルフプロデュースしている方たちは流れに抗って生き残って来た
ツワモノなわけです。
こんな風に描写するとアイドルがなんだか格闘漫画の主人公やRPGの勇者のように見えてくるから不思議ですね。
アイドルに「可愛い女の子」という見方もいいかもしれませんが「情熱を共有できる存在」として見ることも素敵なのかもしれません。
江口いちごのワンマンライブまで残り5日です。
まだセトリも確定していないし、パンフレットもフライヤーも作り途中。
ダンスメドレーを急遽追加し覚えるダンスを5曲も追加。
直前のライブで頭が真っ白になり歌詞もダンスも飛ばす始末。
このご時世で集客への不安を感じながらも勇者江口いちごは必死に闘っています。
僕たちスタッフはステージへ送り出すまでしか手伝えませんが
ファンの皆様にはどうか大きな拍手で迎えていただけると幸いです。
江口いちごのパフォーマンスにご期待ください。