スタッフブログ

2021/05/28 21:17




ついに明日、江口いちごがアイドル生活9周年を迎えます。
(正確には9周年記念ライブを迎えます!)
「ついに…」と言っても僕が江口さんを知っているのはここ1年くらいなので
長らく応援していただているファンの皆様にはより感慨深いものがあるのではないでしょうか。
おめでとうございます。




少しだけ時間を戻します。
今年の3月13日、江口いちご誕生日当日にワンマンライブがありました。
あの日は確か大雨でしたね!
あいにくの天気にもかかわらずたくさんのご来場と温かいご声援、本当にありがとうございました。

会場の中を見渡せばファンの皆様が用意してくれた真っ赤なスタンドフラワーが並び、横断幕や等身大パネルなどいつもと違う装いも。

終演後チェルシーホテルの片付けをしている時、ふと会場に一人になる瞬間がありました。
熱気が冷めた「空のステージ」と客席、少しホコリっぽい匂いと雨の湿気…
(こういう空間ではつい色んなストーリーを想像してしまいます。)
終演後のスタンドフラワーを見ていたらだんだん目頭が熱くなってきました。
それはライブ中に感じた「アイドルの本質」のせいかもしれません。

ちょっと感傷的になったスタッフがどんなストーリーを想像したのか…
今日はそんな生意気なお話です。すみません。
 
 



調子に乗るので本人に直接は言いませんが、
大雨の中行われたワンマンは大きな失敗もなく「江口いちご」を十分に表現できた素晴らしいものだったと思います。
ワンマンの感想や反省点を出しても突出して悪い部分はでてきません。


僕が感じた「アイドルの本質」それは「今の江口いちごの本質」でもあり
もしかしたらアイドル現場で多くの「ファン」や「演者」が感じている事ではないかと思っています。


ワンマンライブの終盤、江口さんから「大事なお知らせがあります…。」というアナウンスがあった時会場から「辞めないで!」という声が飛びました。
 実際は「これから全国ツアーが始まるよ」というお知らせで会場に笑いが起こりましたが、この何気ないやりとりにカメラを回していた僕の手は震えていました。
 

皆さんは考えた事があるはずです。
「自分の推しが引退してしまったら…」
演者の皆さんも考えたことがあるはずです。
「自分が引退したら…」


アイドルになったその日から、ファンになったその日から
心のどこかで「引退」という言葉が引っかかり始め、活動を続けていくと共にその引っ掛かりは大きくなっていきます。
江口いちごのファンにとって「江口いちごのステージ」が完成していくほど頭をよぎるのは
「江口いちごがいつ引退してしまうのか」です。
引退が一概に悪いわけではありませんが、みんなその不安と闘っているのだなと…。



アイドルの引退にはいくつかパターンがあります。簡単に言うと
▼人気がなくなり退かなければいけない場合、そして
▼人気があっても自らの意思で退く場合。


嬉しい事に江口いちごの人気は、現在退かなければいけない状況にはありません。
…ということは、「引退」を決めるのは彼女自身です。
咲いたまま辞めるのか、散るまで続けるのか…
アイドルの皆さんは色々考えるところがあると思いますが
たぶん今出せる正解は「咲き続ける」この1択です。


尊敬する先人たちが引退し、新しい道へ進んでいくと
どうしても目線はそちらに向いていきます。
人がやっている事は羨ましく輝いて見えます。
隣の芝生は青いのです。

 

アイドルを辞めさせない方法、それはきっと期待し続ける事です。
アイドルの燃料は「夢」です。
ファンの皆さんの「想い」や「期待」があればある程大きな炎になります。
ファンの皆さんには是非
「江口いちごはまだまだだ!」と思い続けいただきたい。
その期待に応えるのがアイドルの仕事ですし、
夢半ばで挫折しそうになったとき、折れないように修正する事が僕の役割です。


この先どれくらい江口さんのお手伝いをさせてもらうかわかりませんが
おそらく引退を決意した時「その言葉」を一番初めに聞くのは僕だと思います。


真っ赤なスタンドフラワーの前で目頭を熱くしたのはそんな覚悟をしていたからかなと思っています。




今回の9周年ツアーも江口さん自身が企画立案しています。
9周年記念グッズであるパンフレットには9年分の思いを書いてもらいました。 
普段、いちご新聞の数行の文章ですら悪態をつき、もがきながら書いているので案の定パンフレットを完成させるのに何日もかかりました。
もがき具合と9年分の思いが伝わればと思い、最終稿の誤字脱字はあえてそのまま載せています。

何度も書き直してもらいましたが最初から全く変えなかった部分
むしろ驚かされたのは初めてのオリジナル曲「キラリ〜future〜」を引用していたところです。
江口いちごの戦いの痕、命の炎を燃やしている様子を是非ご自身の目でご覧下さい。

マルコムは小さなライブスタジオのため皆さんにご不便やご迷惑をおかけすることもあるかと思いますがご理解とご協力をよろしくお願致します。


まだまだ引退には程遠い、江口いちごのパフォーマンスにご期待ください。