スタッフブログ

2022/05/31 19:07


「女心と秋の空」ということわざがありますよね。(まだこれから夏ですが…)

ご存知の通り女心は秋の空のように変わりやすいという意味ですが

これ、元々は「男心と秋の空」という言葉だったそうです。


女性の地位向上とともに「女心」が注目され変化していったようですが

辞書などでは「男心」がメインに表記される事が多く

「男心」は愛情、「女心」は喜怒哀楽の感情の起伏を表す傾向があるみたいです。

感の鋭い方ならお気づきだと思いますがこの言葉ってアイドル業界でいう「DD」ってことですよね!

(アイドル業界初心者の僕はギョーカイ用語を聞くとテンションが上がってしまいます!)


今日はそんな揺れ動く心のDDについてではなく、

いつも激しいメンタルバトルを見せてくれている「おじさんとアイドルの攻防戦」のお話です。




アイドル業界に「DD」という言葉があるように

僕が働くテレビにもギョーカイ用語がたくさんあります。


「テッペン」「八百屋」「せっしゅう」「テレコ」「あし」「バラシ」「ワラウ」…

ちなみに「ワラウ」は「片付ける」の意味です。

「ADさん、わらって!」と言われてケラケラ笑ってディレクターに蹴られる新人さんは

ギョーカイ風物詩だったりします。




余談ですが……最近僕が覚えたアイドル業界用語(ヲタク用語)は

「後方彼氏面」「地蔵」「ピンチケ」「TO」「おまいつ」…

他にもいろいろ勉強中ですが

いつか会話の中でしれっと使ってみたいなと狙っています。



元々は舞台用語だと思うのですが

テレビ現場でも使うギョーカイ用語に「上手(かみて)」「下手(しもて)」があります。



「上手からフレームインして!」

「下手のイスをわらって!」



客席(視聴者)から見た舞台(画面)の右側を上手、左側を下手と呼びます。

これは客席と演者が向かいあってるため

動きを確認するときに「もっと右!」と言っても「誰から見た右なのか?」と混同しないように


「もっと上手」「もっと下手」みたいに右左という言葉を使わずに位置や方向を示すための方法です。


こういう文化の進化というか

作業を効率化する中で生まれた言葉や

機転の効いた言葉遊びは面白いなぁといつも魅力を感じています。



さて、ここからが今日の本題。

皆さんは江口いちごのライブを会場のどこで見ますか?

前、後ろ、上手、下手、

きっとお気に入りの場所やついつい足が向いてしまう場所がある方も多いと思います。

もちろん正解はなく自分のみたい所で見るのが一番です。



江口いちごのライブ映像の撮影時リハーサルでよく

「下手から撮ってほしい」という要望が出ます。

江口さんは自分の顔の右側が好きみたいでアップで写った時に自分の好きな顔が映るようにしたい

という意味です。


人の顔は筋肉の付き方や生活の癖のせいで左右対称ではありません。

口角の上がり具合やホクロの位置、髪の分け方などで自分が好きな顔:

江口さん風に例えるなら「顔がシャープでコンパクトに見える側」の顔が利き顔なんだそう。



利き顔は実は全てのアイドルにあるそうです。


そういわれてみればTwitterやインスタで流れてくる写真が

いつも同じ方向から撮った写真っていう方も多いですね。

つまりは自分の撮られたい角度。

アイドル同士で写真を撮る際「利き顔どっち?」なんて聞くこともあるみたいです。


インスタ写真が聞き顔ばかりになると違和感が出そうなものですが

江口いちごもさすが10年戦士です。

「鏡に写して利き顔をあえて反転させていろんな角度風に見せている!」とのこと。



そんな苦労を知らない僕らおじさんたちはいろんな角度から写真を撮ってしまうわけで…

(もちろん利き顔を撮らなきゃいけないという意味ではありません!)


そんな話を聞いてから僕は撮影会や物販で「利き顔を撮らせたいアイドル」VS「いろんな角度から撮りたいおじさん」の

攻防戦をニヤニヤ眺めていたりします、。





余談ですが……Baby Rabbi2の相方、倉坂くるるさんの利き顔は「左」だそうです。

そう考えるとべびらびの立ち位置は決まるべくして決まったわけです!






さて、もう一歩考えを進めてみましょう。





ステージの写真を撮られる方も多いと思うのですが

どうせなら推しが喜ぶような写真を撮ってあげたいですよね。

事前に推しの「利き顔」をチェックして「イケてるおじさん」に近づこう作戦です。

(写真を撮らない方も「利き顔」チェックで、推しが一番好きな顔をみながらのステージが見られます)


ちなみに江口さんの利き顔は右側。

下手を陣取ればいいのか!

というと実はそうでもないのです。


下手なら利き顔を撮れることに間違いはないのですが

江口さんはマイクを左手で持ちます。

下手から撮影するとダンスで腕を上げた時に見事に顔にかぶってしまうわけです。


下手からの撮影はただでさえ難しいライブ写真の難易度がさらにあがってしまうので

カメラ初心者は上手

中級者は下手に陣取るのがベターかもしれません!

(上下上下ややこしくてすみません…もちろん見たい場所で見るが一番)



一筋縄ではいかない所が面白いのかもしれませんが

カメラ購入を検討している方は是非ご参考に。

ただこれみよがしで「利き顔」の写真を撮って掲載確認をしても許可が下りる保証はありません。

だって「女心は秋の空」ですから!




上級者は心のシャッターを切りましょう!









※江口いちごのステージは予約者のみ撮影可能です。

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