スタッフブログ

2022/06/03 21:58


例えばあなたが…

「世界の絶景を紹介する番組」のディレクター(カメラマン)だったとします。


視聴者の心を動かすような絶景を撮影するためヨーロッパに一週間派遣されました。

高画質のカメラを用意してロケ地も調べあげて準備万全です。


しかし…運のせいか神様のいたずらかヨーロッパに訪れた一週間全てが雨。


どうしましょう…?


上司に泣きついて滞在日数を増やす?

天気予報を調べなかったADを叱る?

日本に帰るのを諦めて逃亡する?







「いちごファミリー」とは江口いちごを応援するファンの総称です。

直接お話しする機会は少ないのですが、ほとんどソロアイドルが好きな方が多いようです。


みなさんの中でも感じている方がいると思いますが

ソロアイドルの現場とグループアイドルの現場はだいぶ空気感が違いますよね。

僕はグループアイドルの現場にも何度かお邪魔して

ファンを囲う?というか、あえて空気を循環させないスタイルがなんだかどうも苦手で…

(大所帯になるとそういうものなんでしょうか?)

(このあたりはもっと勉強しなきゃなと思っています!)


例えるなら

グループアイドルの現場はチェーン系レストランのボックス席で

ソロアイドルの現場はおかみさんが1人でやってる居酒屋のカウンター席みたいな。

(僕はチェーン系レストランのボックス席も大好きです!あくまでイメージです!) 


ソロアイドルの現場でよく見る

最前はその子のファンに譲り、ステージが終わればお礼を言い合い

たとえ推しじゃなくても会場全員で応援する一体感。


カウンター席にいる全ての人が居酒屋という心地よいエンターテイメントを構成しているように

ライブ会場でステージに立っているアイドルや応援するファンを含めて物語を

作っている空間が僕は大好きで

「だから居酒屋って楽しいんだ」と思わせてくれるような

ソロアイドルの現場は世間のオタクイメージとは少し違う素敵な空間だと思っています。

そしてそんな事に気づかせてくれるのが「いちごファミリー」です。




僕は江口いちごのプロデューサーという肩書ではありますが実際のところ

音楽的なアドバイスは全くできないので作戦や物語の「作り方」の部分で

協力する事が多いのですが、

チームとして一番実践しているのが「バランス崩壊作戦」です。

細かくいえば「マネタイズのポイントをずらす」ことです。



お金の話になって恐縮ですが…

例えば毎ライブお客さんにプレゼントしているいちご新聞。

無料でお配りしているので毎回赤字です!

でも、「いちごちゃん毎回頑張ってるよね!」と褒めてもらえる大事なツールです。

どうやって補填しているかというと…

実は「いちご新聞ファイル」や「いちご新聞アーカイブ」を買っていただくことで

いちご新聞のデザイン費や印刷代、用紙代がまかなえるようなシステムになっています。


いちご新聞をお金にするのではなく2次展開、3次展開をお金にするという考え方で

あえて遠回りをすることで不思議な力が生まれます。


もちろんお金のためだけでなくこの「バランス崩壊作戦」は新しい企画を生み出しやすい環境を作れる事が

一番大事で「いちご新聞 一枚◯円」みたいな売り出し方をしていたらこれだけ多くの方にいちご新聞を認識してもらえなかったと思いますし

「毎ライブ数枚しか売れない新聞を作り続ける意味って…」とモチベーション管理も難しくなっていたと思います。

いちご新聞一枚の値段が努力の対価と思うよりも、無料だからこその自由度が必要というか…。



この考え方を強引に押し進めれば「楽しければなんでもできる」に到達します。

ワンマンライブ上映会も映画館を借りているので上映会自体は赤字ですが

その分をワンマンDVDで補填するような仕組みを作ることで

予算の都合でできなかった事ができるようになります。

「予算回収の仕組みはあとから作る。(マネタイズのポイントを後ろにする)」わけです

なんだかちょっとビジネス書っぽくなってしまいました。すみません…。





時々「ご新規さんチェキ無料です!!!!」という宣伝文句を耳にしますが

運営的に大事なのは「チェキ無料」の意味を理解することだなぁと物販中に考えを巡らす事があります。


「ご新規さんチェキ無料」は

無料チェキに来てくれたお客さんがリピートしてくれなければビジネス的には成り立ちません。

そこにはお客さんをリピートさせるくらいの話術や容姿や努力つまり「魅力」が必要なわけです…となると

「値段の安さ(無料)」をアピールするよりも「こんな魅力的な子とチェキが撮れる」をアピールすべきで…

いろいろ工夫できる楽しさが残っているような気がします!




僕が小学校低学年の頃、歳が1つ上の姉と「お店屋さんごっこ」をしました。

2人の宝物や家中から集めたガラクタをお菓子の空き箱につめてそれぞれの商品に値段をつけて綺麗に並べます。

姉が店長で僕は従業員です。

僕はレジ打ちがやりたかったのですが店長命令で電話番と商品管理担当に。

意気揚々と新規開店したお店でしたがわずか数時間で閉店を余儀なくされます。

今考えれば…

あのお店の最大の失敗は、子供部屋に店を構えてしまったばかりに

お客さんが誰一人来店しなかったことではないでしょうか。


あの時のうえの少年には「作戦の大事さ」を伝えてあげたいものです。




そして…

江口いちごの作戦に絶対必要なのが「いちごファミリー」の存在です。

「新しい企画」や「楽しそうな企画」を試した時

「企画の意図を理解して楽しみポイントを見つける優しさと頭の良さ」

どんなことも肯定する器の大きないちごファミリーがいるからこそ

「江口いちご」が存在できています。

本当にありがとうございます。



撮影に向かったヨーロッパが一週間雨だったとしても

いちごファミリーの皆さんならこう言ってくれるような気がしています。


「いちごちゃん!雨だからこそ見れる絶景を探しにいこうよ!」









※いちご新聞はファイルやアーカイブで成り立っています!

大事な事なので一応繰り返しておきました!