2022/06/18 23:49
ご存知の方も多いと思いますが、フランスの国営放送から
「ドキュメンタリー番組で日本のアイドルを特集する際に江口いちごに密着したい」
というお話をいただき7月10日のワンマンライブまでの日々を取材していただいています。
僕自身もテレビの仕事をしているのでフランスのテレビ局がどんな取材をするのか楽しみで「密着取材の密着」をしている気分で撮影に参加させていもらっています。
撮影は基本的にフランス人のディレクターがカメラを回しながらインタビューするスタイル。
通訳さんとの2人体勢での取材です。
中でも印象に残っているのがディレクターが記者出身の方でカメラの使い方がよくわからないらしく
カメラの設定がわからなくなると奥さんに電話していたことです。
「ハニー、君に貸したらカメラの設定が変わってるんだけど戻し方を教えてくれ」
「今子供がトイレに行きたいって言ってるからまた後でね!」
「もう!君には今後カメラを貸さないからな!」
フランス語なので詳細はわかりませんが、こっそり教えてくれた通訳さんによるとこんな内容を話していたみたいです。
そんな微笑ましいやりとりがありながらも取材のプロですから撮影になれば本気を出してきます。
以前にもお伝えしましたがテレビとアイドルはなかなか相性がよくありません。
(そんな難しい撮影にもかかわらず、アイドルの苦労を笑いにしないで真摯に向き合っていただき感謝しています。)
予想通り
「生活はなりたっているの?」
「オンとオフの切り替えは?」
「同世代の女性を見てどう思う?」
ドキュメンタリーっぽい難しい質問が飛び出します。
そんな難しい質問にも
「赤ちゃんの動画を観て癒されてます!!」とうれしそうに語り
ディレクターと一緒になって動画を観ながらはしゃぎ始める江口さん。
裏側を覗きたいディレクターVS裏側を覗かせないアイドル
プロ対プロの攻防戦が白熱していてとても興味深かったです。
余談ですが…
取材後ご家族へのお土産用にアクリルスタンドを差し上げたらすごく喜んでいました。
お子さんの遊び道具にしてもらえたら嬉しいです。
ディレクターや通訳さんと雑談する中で話題になったのがチップ文化についてです。
よく大道芸人がマジックやパフォーマンスを路上でしていますよね。
アイドルで路上ライブをしている方もいます。
人だかりができるとそれにつられて足を止める人も増えていき、ショータイムが始まります。
僕もジャグリングをしてる芸人さんがいたらついつい見入ってしまことが多いです。
それなのに今日一番の大技が終わった瞬間挨拶の途中だろうが気にせず人が散っていきます。
終演後のチップを払いたくないからです。
僕はこの光景がすごく悲しいなと昔から感じていました。
海外の方はチップに慣れていますが日本人は普段から払う習慣がないので
「お金を払う」立場になった途端思うのかもしれません、「話が違う」と。
最近の大道芸人さんはチップの説明を面白く工夫していたり
チップのもらい方がすごく礼儀正しかったり、
そんな細かいところにも気を使っている「プロ」さが僕はとても好きなのですが…
大道芸人さんがジャグリングの練習にどれだけの時間を費やしたかを考えると
一目散に逃げていく大人がとても哀れに思えて来ます。
そう話している僕もチップの帽子の中に一体いくら入れるのが正解なのか分かっていません。
ルールが決まっていないとどうしたらいいのか右往左往…
「相場なんてない」のかもしれませんが日本人はサービスの値段を自分で決めるのが下手なんだなと改めて感じました。
路上から有名になった方もたくさんいるので
その火を消さないためにも「サービスの値段が適正にわかる」文化としくみが必要で
最近のオンラインの「投げ銭」がいいきかっけになったらいいなと思っています。
(そう考えるとチェキ撮影はある意味チップとしてわかりやすく優秀だなと思っています。)
そういえば、取材中に冷静だったディレクターのサイモンが何かを見つけると
興奮しながら夢中に江口さんにカメラを向けていました。
何を撮っているのか気になってそっと覗いてみたらどうやら足元を写しているようでした。
「フランスには大人の女性でにんじんの靴下を履く人はいないからね!!」
文化の違いはとても興味深いなと感じました。
もしかしたらサンダルににんじんソックスが遠い国で流行るかもしれません。
しばらく江口いちごの足元にも注目です!
↓サプライズでコスプレしてきたファンに興奮するサイモン